グランクラス乗車レポート(東北新幹線 )

グランクラスはJR東日本の新幹線で提供しているグリーン車の上のクラスの座席とサービスを提供するものです。現在、東北・北海道新幹線、北陸新幹線、上越新幹線にて営業を行っていますが、このうち上越新幹線では、乗務員(グランクラスアテンダント)のサービスがない座席のみの提供となっており、東北・北海道新幹線と北陸新幹線では、アテンダントサービスのあるものとないものが混在しています。アテンダントサービスがないグランクラスでは座席のみとなり、軽食サービスや飲み物サービスなどの提供を受ける事が出来ません。

はやぶさ1号(アテンダントサービスあり)

今回は、2023年9月に東京駅から盛岡まで乗車した東北新幹線はやぶさ1号のグランクラス(アテンダントサービスあり)のレポートです。朝6時台の東京駅の出発でした。実はグランクラスの切符があると、乗車当日に東京駅八重洲側にある「ビューゴールドラウンジ」が利用でき、乗車前に静かな空間でお茶やお菓子のサービスを受けることが出来るのですが、サービス時間が8時から18時までなので、今回は残念ながらビューゴールドラウンジを利用する事は出来ませんでした。

アテンダントの方が出迎えてくれました
グランクラス車両の内部ドア
グランクラス車両の内部

新幹線のグランクラスの車両(10号車)のホームに行くと、アテンダントの方がホームで出迎えてくれました。私(2人連れ)が近づくと車内に案内していただきました。グランクラスの車両は通路の片側が1人席、もう片側が2人席の横3列になっており、それが縦に6列ありますので、最大18人のみの限定された座席数となっています。

座席に座って前を見たようす
座席のコントロールスイッチ類
専用の読書灯

座席に座って、シートまわりを見てみました。まず、前後の席との距離が十分とられており、圧迫感はまったくありませんし、シートを倒しても後ろの客さんとのピッチが狭くならないような構造(バックシェルタイプ)になっているので、気兼ねなくフルにシートを倒すことができます。それに革張りシートはやわらかく座り心地も抜群でした。シートの傾きなどを調整する場合は、ひじ掛け前方にあるスイッチで行います。背もたれのリクライニングのほかに、座席の前後やレッグレストの上下の操作ができるので、長時間でも快適な乗り心地です。また、専用の読書灯もついていますので、隣を気にせずにお気に入りの本を読むことも出来るようになっています。

ウェルカムセット
ウェルカムセットの中身
メニュー

予約した席についてしばらくすると、アテンダントの方がウェルカムセットを持ってきてくれました。ウェルカムセットの中には、おしぼり、水が入ったペットボトル、おつまみ(さらみが入っていました)と軽食のメニュー等が入っていました。座席のテーブルは、シートサイド内側から取り出せて広げて使う折り畳み式の大きなテーブルと、もう片側のひじ掛け前方に飲み物などをおけるちょっとした小さめのテーブルがあります。大きいテーブルにウェルカムセットの中身を並べてみました。また、メニューには飲み物や軽食の内容が記載されており、飲み物はお代わり自由となっています。軽食(リフレッシュメントと書いてありました)は、洋食と和食があり、それぞれ季節ごとに違っているようです。今回は「SUMMER」となっていましたので夏用のメニューと思われます。

軽食(和食)と日本茶
軽食(洋食)とノンアルコールスパークリングワイン

そうしているうちに新幹線は北に向けて発車しました。しばらくするとアテンダントの方が、飲み物や軽食の注文を聞きに来てくれましたので、私は和食で飲み物は日本茶、連れは洋食で飲み物はノンアルコールスパークリングワインを頼みました。軽食はどちらも箱に入っており、数種類の料理が区枠されて入っておりました。黒い箱の和食にはアボカドタルトの海老添え、もろこしカステラ、蛸(タコ)の照焼き、万願寺唐辛子おかか和え、枝豆百合根絞り、かに風味真丈、にしんの甘辛煮、みそしそ巻、射込み高野豆腐、蓮根きんぴら 印元(メニューより)が入っており、どれも上品でおいしかったです。白い箱の洋食には、とうもろこしチョリソーのケークサレ、真鯛の香草蒸し、のりのリゾット、伊達鶏のつくねバーグ、ほうじ茶のムース(メニューより)が入っておりました。

和食の中身
洋食の中身

食事が済むと、アテンダントの方が飲み物のお代わりはいかがですか? と声をかけてくれましたので、ノンアルコールのスパークリングワインをいただきました。その後もりんごジュースやハーブティー、コーヒーなど次々に飲んでしまいました。実は私も連れもお酒は苦手でソフトドリンク系のみの注文となってしまいましたが、アルコール類のメニューもビール、ワイン(赤)、ワイン(白)、日本酒、コニャックなど豊富にあり、これらが飲み放題となりますのでお酒好きの方にはもっと天国な旅となるはずです。

スリッパ

グランクラスには飲み物や食事のほかに、アメニティサービスもあります。例えばスリッパ、これは座席前方の中央にパンフレットなどといっしょに置かれていましたので、車内では履き替えて過ごしました。このスリッパは使い捨てのような感じですが、しっかりした作りになっていたので持ち帰りました。このほかにも靴ベラやブランケットのサービスもあるので、快適に過ごすことができまました(スリッパと靴ベラは持ち帰り可能)。そうこしているうちにもうすぐ盛岡というアナウンスが流れ、東北新幹線のグランクラスのレポート旅は終了しました。

※この記事は2023年9月のものとなります。最新の情報はJR東日本のホームページ等をご確認下さい。